ポップアップ・バッグ(捨てバッグ)
主にステージやサロン・パーラースタイルのマジックショーで取り出したシルクや花、使い終わった道具などを処理するための入れ物を捨てバッグといいます。
素材は布袋やネット・カゴ・箱などで、それぞれ床に置く自立タイプやテーブルに備え付けるタイプがあります。 基本的に中身が見えないように不透明になっていますが、中には取り出し用品の色鮮やかさや質量をアピールするために透明になっているものや傘を逆さにしたユニークな形状のものなど、マジシャンの演技スタイルによって様々な捨てバッグが使用されています。
ステージを華やかに彩る目的でディスプレイする取り出し用品は別として、使い終わった道具が床に散見している様子は観客側から見るととても見苦しいものですし、取り出した道具箱にそのまま放り込むと、これから使用する道具とゴチャゴチャになってしまって演技のスムーズな進行を妨げます。
演技終了後の片付けから退場が素早く完了できるのも捨てバッグの魅力ですね。
クロースアップでもそうですが、使い終わった道具とこれから使う道具を分けて演目がスムーズに移行できるよう整理システム化しておくことはショー全体のクオリティーに大きく関わってくる大事な要素だと思います。
さて、現在私が捨てバッグとして重宝しているのがこちらSK11のポップアップ・バッグです。
元々はDIYや園芸用の工具収納用品として開発されたものなので、かなり丈夫な作りになっています。
ロゴマークやシルエットからも薄っすら分かりますが、中に大きなスプリングが入っていて床に置いてもしっかり自立してくれます。
スプリングなので上から押さえれば簡単に縮まり、左右のロックでカチッと固定できますので持ち運びも便利です。
D環にS字フックやダブルクリップを引っ掛けて、トランクテーブルなどに備え付けの捨てバッグとして使用することもできます。
トランクの中身はその辺にあった道具を適当に放り込んだだけですので普段のレパートリーというわけではありません(笑)
「ポップアップバッグ」で検索すればいろいろな種類がヒットしますが、私は目立たないよう黒色で高さ約290㎜・直径270㎜サイズの円柱形(SPU-27R-BK 約1,200円)を使っています。
他にも赤や青、迷彩柄のグリーンやグレイ、四角形だったりサイズも様々なので自分の用途に合ったバッグを選ぶのが良いと思います。
演目にもよりますが、私のようにサロン・パーラースタイルの慰問やキッズショーなどの依頼が多い人には便利なので超オススメです。