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大魔術の歴史

2022-08-17和書,日本語書籍,エッセイ,カップ&ボール,ステージ,危険術,和妻,心霊・呪術トリック,歴史

書誌情報

著者 高木重朗
初版 昭和63年8月20日
発行 講談社
定価 550円(228ページ)

ルーン
ルーン
この本はマジックの種明かしを目的としたものではなく、世界や日本古来のマジック文化の歴史を現象ごとに解説し、その魅力を紹介している本です。現在も演じられているステージ・マジックがどのような発展を遂げてきたのか、とても興味深いエピソードと共に詳しく書かれています。

1.世界最古の奇術

「カップと玉」の歴史
エジプト時代
ギリシア・ローマ時代
「カップと玉」の原理とは
中世・ルネッサンス・近世
名人ボスコのステージ芸
おわんを使ったインド・中国
日本では「しな玉の術」
現代の「カップと玉」

2.出現奇術篇

紀元前からあった出現奇術
みるみるうちに芽から樹に
どうして大きなドンブリ鉢が?
日本奇術の代表「滝の白糸」
「蒸籠」-底なし箱から猫や提灯
機械仕掛けの出現トリック
かくすか、入れるか?
「人形の家」と「チェファローのキャビネット」
花から女性!ハンカチからハト!

3.消失奇術篇

あざやかに消すのはむずかしい
クセモノ、ダブダブの着物
「ヒンズー・バスケット」の不思議
科学を利用する
消えた貴婦人
象も消せる
自動車も消える

4.人体切断篇

深層心理にふれる復活現象
紀元前の「首斬り術」
ヘロの「落ちない首」
短剣で腕を刺しても元どおり
「ヨハネの首斬り」のナゾ
詩を口ずさむ生首
恐怖の「美女切断」!
人体切断法さまざま

5.人体浮揚篇

空中飛行は人間の夢
空から子どものバラバラ肢体
ヨーガの浮揚術
近代奇術の父、ウーダン
三つのクライマックス
ハーマンの浮揚術
マスクリンの浮揚術
王女だって浮揚する!

6.脱出奇術篇

欧米初期の脱出奇術
インドの「生き埋め術」
日本でも江戸後期から
「釜抜け」と『仙曲たはふれ草』
「葛籠抜け」と「紐抜け」の術
フーディニの手錠抜け
脱出王の刑務所抜け
呼び物「シナの水牢」

7.心霊奇術篇

心霊ショーは大流行
フォックス姉妹の交霊術
心霊ショーのトリック各種
日本の「コックリさま」と同じように
ダベンポート兄弟のキャビネット心霊ショー
フーディニのキャビネット
現代の心霊ショー

8.銃口の前のマジシャン

死と紙一重のスリル
「銃弾に不死身の男」
マジックとしての弾丸受け止め術
ウーダンの「撃て、私を」
不死身のシカケ
改良術いろいろ
事故続出
チャン・リン・スーの怪死事件
砲弾抱き止め術
現代の弾丸受け止め術

9.マジックからくりの世界

叫び声をあげる神像
雷鳴の神殿
奇跡の泉
近世における仕掛けの見世物
「見えない少女」
日本の「からくり」の発達
錦龍水
唐人笛吹からくり
「メルツェルの将棋指し」
光学を応用した幽霊ショー
ガラス仕掛けの「ペッパーの幽霊」

10.現代の大魔術

サーストンと大魔術全盛時代
「フローティング・ボール」を完成させたオキト
映画の発達と大魔術の衰退
ブラックストンの「踊るハンカチ」
ダンテの「セヴィラの理髪師」「バック・ステージ」
大魔術の新時代
ハービンの「ジグザグ・ボックス」
現代のスター・マジシャン

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