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The Magic No.13(ザ・マジック)

2024-03-09The Magic(デアゴスティーニ),和書,国内マジック道具,国内映像,技法,映像,,道具ESPカード,カード,クロースアップ,テンヨー,メンタル

書誌情報

発行 デアゴスティーニ・ジャパン
監修 マジシャン・メイガス
発行日 2019/9/10
定価 1,657円+税

【セット内容】
冊子(オールカラー16ページ)
DVD(約85分)
ハイパーESPカード

基本テクニック講座
カードの扱い方⑫
ファン(Fan):マジシャンのプロフィール写真を見ると50%くらい(もっと?)の割合でやってるアレです。そもそもファンとは団扇(うちわ)のことですが、マジックではカードを団扇状に丸く開くテクニックのことを指します。これは指先の繊細な感覚に依存するテクニックなので自転車の乗り方と同じく非常に言葉で説明しづらく、動きを理解した後は「ひたすらカードを触って練習していればいずれ出来るようになる。」としか言えません。その代わり一度コツを掴めば面白いほどできるようになります。意識して練習すれば1枚ずつの間隔が均等になる精度の高いファンができるようになります。

テーブル・リフル・シャッフル(Table Riffle Shuffle):これもマジシャンの代名詞的な印象が強いシャッフル・テクニックです。観客にカードをよく混ぜたという印象を与えやすいですし(実際オーバーハンド・シャッフルなどよりも、よく混ざります)カード自体の動きやカードが一枚一枚弾かれる音が心地良く響き、スプレッドやファンなどと同じく観客にとってはこれだけでも充分エンターテイメントと言えるでしょう。

ルーン
ルーン
カードに限らず道具の扱いはできるだけ丁寧に心掛けたいものです(自戒を込めて)。

ハイパーESPカード(Hyper ESP Cards)

ESPとはExtra Sensory Perceptionの略で、直訳すると「超感覚的知覚」つまり超能力のことを指します。アメリカのデューク大学でライン博士とゼナー博士が超能力の科学的根拠を探ろうと実験をおこないましたが、その時に使用されたのが丸、十字、波、四角、星の五種類のマークが描かれたESPカードです。実際の超能力の実験に使われたということでメンタルマジックでは独特の神秘的な雰囲気を演出するために通常のカードよりも好んで使用されています。そしてこのハイパーESPカードには株式会社テンヨーが開発した画期的な秘密が施されており、それによって様々な不思議な現象を起こすことができます。

ルーン
ルーン
ここでは6つの作品が解説されていますが、一度にすべてを演じるのではなく気に入った作品をひとつかふたつ演じるくらいが丁度良いと思います。

 

1⃣透視する

観客が5枚のカードの中から裏向きのまま選んでテーブルに置いた1枚のカードを見ずに手をかざしただけでマークを透視して当てます。今度は別のカードを透けない封筒に入れてもらいますが、それでも透視が成功します。

シンプルに不思議です。これこそがハイパーESPカードの真骨頂で、その気になれば演者が2~3メートル離れた状況でも演じることができます。

ルーン
ルーン
これはテンヨー製ESPカードだからこそ可能な現象と言っても良いでしょう。

2⃣予言する

3枚のカードの中から観客が自由に選んだ1枚のマークが予言されています。

解説では予言に付箋を使用していますが演技中に剥がれてしまうかも…と心配な人は100円均一ショップの貼って剥がせるシールなどでも良いと思います。

3⃣心を読む

25枚のESPカードを取り出し、演者は後ろを向いたままで2人の観客に1枚ずつカードを選んで覚えてもらい、残りのカードもケースにしまってもらいますが、演者は2枚とも2人の心を読み取ってズバリ当ててしまいます。

これも演者が2~3メートル離れたより不思議な状況で演じることが可能です。

4⃣一致する

演者と観客で5枚ずつカードを後ろ手で混ぜて持ち、演者が先、観客が後の順番で交互に1枚ずつカードをテーブルに重ねていきます。最後に確認するとすべてのカードの順番が一致しています。

原案は厚川昌男考案の「サイコ」。巧妙な策略でありえない一致現象を起こす名作です。

5⃣あやつる

10枚のカードを観客の指示通りに混ぜていきますが、そのカードの順番が意外なところに予言されています。

6⃣誘導する

10枚のカードを観客が表裏までも自由に混ぜますが、なぜか指示通りの結果になってしまいます。

アートライルのフォー・オブ・ア・カインド(Lyle’s Four of a Kind)

よく混ぜたデックから8枚のカードを抜き出し、テーブルに裏向きで並べ、観客に好きな1枚を選んでもらいます。観客にデックをカットしてもらい、そのカードを3つの山に配り分けてもらいます。最初に選んだ1枚のカードを表向きにし、3つの山の一番上にあるカードも表向きにしていくと4枚とも同じ数字(フォー・オブ・ア・カインド)のカードが揃ってしまいます。

作品名にもあるように考案者はアート・ライル(Art Lyle)で『Scarne on Card Tricks』(by John Scarne、1950年発行)に解説されています。最近のフォー・オブ・ア・カインド手順では手先の技でスピーディーかつ鮮やかに出現させる方法が多くなっていますが、これは観客が自由に選んだカードのフォー・オブ・ア・カインドを観客自身が揃えてしまうという、ゆったりかつ不思議さに重点を置いた古典らしい趣のある作品となっています。

WELCOME TO MAGIC WORLD
新宿高島屋9階玩具売り場内にあるビリーズマジックショップでディーラーをつとめるマジカリストBilly(ビリー)さんの紹介。→コチラ

付属マジックアイテム
封筒1枚、ハイパーESPカード:五種類のカード×5枚、ダブルフェイス・カード×6枚、ダブルバック・カード×5枚、ケース付き合計36枚。

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