The Magic No.62(ザ・マジック)
書誌情報
発行 デアゴスティーニ・ジャパン
監修 マジシャン・メイガス
発行日 2021/7/27
定価 1,823円(税込)
【セット内容】
冊子(オールカラー12ページ)
DVD(約35分)
バーン・マーク
バーン・マーク(Burn Mark)
観客にカードを1枚選んでもらい、デックに戻してよくシャッフルします。演者はデックから1枚のカードを抜き出して観客に見せますが、それは選んだカードではありません。演者は一瞬慌てますが、すぐに間違えたカードを四つ折りにしてライターを取り出し、観客に四つ折りにしたカードを握ってもらいます。ライターの火を点けて観客の手におまじないをかけます。観客の手を開いてもらうと四つ折りにしたカードが焦げており、表面に選んだカードの焦げ跡がついています。
人類の文明の始まりは火を利用するようになってからと言われていますが、魔術においても火はとても重要な意味を持っており、以前紹介された「灰の魔法」などと同じように神秘的な演出には欠かせない要素となっています(その分、扱いには充分な注意が必要ですが…)。さらにこの解説では観客の手の中で現象が起こるように構成されており、より驚きの強い効果的な手順となっています。
マジックにおける英語③ 奇跡の予言(English lines for your magic performance 3 / Miracle Prediction)
観客が自由にカードを選びます。最初から目の前に置かれていたケースを振り、中に予言が入っていることを説明し、中に入っている紙を取り出して広げてもらうと選んだカードが書かれています。
英語でマジックを演じるための教材としての手順ですが、シンプルかつ強力なマジックです。それでいて特に技法も使っていないのでセリフに集中して演じることができます。
指輪とヒモ(The Ring & String)
指輪にヒモを通しますが、何度やってもいつの間にかすり抜けたり逆に指輪の中にヒモが通ったりします。指輪もヒモも観客に手渡して調べてもらいますが、どこにも怪しいところはありません。
「リングとロープ(Ring & Rope)」とも呼ばれますが、プロットの初期は細い金属のリングや厚紙で作られたレコード盤状のリングがロープを貫通するといったステージ向けの演目でした。1900年代後半からのクロースアップ・マジック隆盛に伴い、仕掛けのない指輪と靴紐を使った手順が急速に発達しました。1971年に発表されたレイ・グリスマー(Ray Grismer)の「Ring」や、ゲイリー・ウーレット(Gary Ouellet)の「The Homing Ring」などの名作が下地を作り、マーク・レベリッジ(Mark Leveridge)やボブ・ミラー(Bob Miller)など多くの名手たちが現在主流となっている洗練されたハンドリングを編み出しました。
付属マジックアイテム
バーン・マーク:焦げ跡が印刷されたカード2枚のセット。
クロースアップマット:第2号で付属されたマット。そろそろ傷んできていると考えての配慮でしょう。