The Magic No.08(ザ・マジック)
書誌情報
発行 デアゴスティーニ・ジャパン
監修 マジシャン・メイガス
発行日 2019/7/2
定価 1,657円+税
【セット内容】
冊子(オールカラー12ページ)
DVD(約32分)
ノーマルコイン4枚
仕掛用コイン1枚
基本テクニック講座
カードの扱い方⑧
エルムズレイ・カウント:パケット・トリックにおいて最も使用頻度が高い技法です。考案者はアレックス・エルムズレイ(Alex Elmsley)で1954年の作品「フォー・カード・トリック(Four Card Trick)」で初めて使われましたが、当時はゴースト・カウントと呼ばれ、左手から右手にカードを1枚ずつ取っていくスタイルでした。現代では右手から左手に取る方法が主流となっており、ここでもその方法が解説されています。
バックル・カウント:考案者はダイ・バーノン(Dai Vernon)。複数枚のカードを実際よりも少なく数えて見せることができる応用範囲の広い技法です。
Silver & Copper(シルバー&カッパー)
500円玉と文久永宝コインを取り出し、2枚とも観客の手に握ってもらいます。観客の手の中から文久永宝コインだけを抜き取り、マジシャンが握っておまじないをかけると500円玉に変化します。観客の手を開いてもらうとそこには文久永宝コインがあり、いつの間にかコインが入れ替わっています。
ジョン・スカーニ(John Scarne)など多くのマジシャンがレギュラー・コインで演じているシルバー&カッパー・トランスポジション(Silver & Copper Transposition)がギミック・コインで易しく演じられるようになっています。簡単とはいえ効果は絶大です。これまでのWXやスポンジ、おばあちゃんの首飾りなどを実演した人なら自分の手の中で現象が起こった時の観客の驚きの大きさを知っているはず。まだ実演してない人は是非やってみましょう。タイトルは銀貨と銅貨ですが2種類のコインであれば問題ありませんし、銀と銅よりも500円玉と文久永宝コインの方がデザインの違いが一目瞭然なので現象がハッキリわかりやすいという利点があります。最後にコインを検めることができるエンド・クリーン・バージョンも解説されているので演技終了後も安心です。
Twisting The Aces(ツイスティング・ジ・エーセス)
4枚のエースを裏向きに持ち、おまじないをかけると一枚ずつ表向きになってしまいます。
考案者はダイ・バーノン(Dai Vernon)。前述したエルムズレイ・カウントをエルムズレイ本人から手紙で教えてもらったバーノンは1960年『Dai Vernon’s More Inner Secrets of Card Magic』という有名な本にこの作品を発表しました。これをきっかけにエルムズレイ・カウントは世界中に広まり、パケット・トリック・ブームが巻き起こると共に新たなフォールス・カウントが次々と生み出されることになります。ここでの解説はほぼ原案通りです。カウント技法を連続使用するので、このあたりが難易度的に壁と感じる人が多いかもしれませんが、カード・マジックにおいてカードの分離と癒着の技術は今後必須になってきますので解説をよく見て読んで頑張りましょう。
WELCOME TO MAGIC WORLD
ILLUSION MUSEUM(イリュージョンミュージアム)~幻影博物館~
2017年10月にオープンした「ミライザ大阪城」の地下一階に日本で初めて誕生したマジック専門の博物館の紹介記事。
付属マジックアイテム
文久永宝レギュラーコイン4枚。
ダブルフェイス用薄型コイン1枚。