広告

MAGIC JAPAN SPECIAL LECTURE DVD(マジック・ジャパン)

2022-07-11国内映像,映像カード,クロースアップ,コイン

3年に一度、世界中のマジシャンが参加するマジック界最大規模の祭典FISM(フィズム)。次の世界大会であるWCM(World Championship of Magic)は2018年に韓国の釜山でおこなわれますが、本選であるそのコンテストに出場するためにはアジア地区予選大会ACM(Asian Championship of Magic)通称FISM ASIA(フィズム・アジア)に出場してWCM出場権利を得なくてはなりません。今回のFISM ASIAは2017年11月2日~5日にかけて岐阜でおこなわれる予定で、日本代表に選ばれた五人が本選に向けて出場します。その次世代を担う若手最強メンバー五人「MAGIC JAPAN」のスペシャル・レクチャーDVDです。ジャケットのスペルミスがちょっと残念…。

※この記事はブログ引っ越し前の2017年9月16日に書かれています。

【ジョニオ!】
ONE

洗練された手順のワンコイン・ルーティンです。最後はパーフェクト・バニッシュ。アクロバティックな技法も使われており、決して簡単ではありませんが非常に考え抜かれた手順で無駄な所作がありません。

ルーン
ルーン
途中で使われているコインバニッシュはとても応用範囲が広く効果的で、この方法を知るだけでも価値があります。

ONE Silk ver.

シルクの揺らめきに紛れてコインが忽然と消えます。

ルーン
ルーン
消える瞬間がとても美しく鮮やかです。このシルクでの消し方、原理自体はそれほど難しいものではありませんが、その割に消失効果が高く見た目もすごくカッコイイのでオススメです。

Another FUSION
feat. ポン太 THE スミス

観客にデックから2枚のカードを選んでもらい、1枚のカードの裏に観客のサイン、もう1枚のカードの裏にマジシャンのサインを書きます。この2枚を表同士が向き合うように重ねるとくっついて両面とも裏の1枚のカードになってしまいます。もちろん両面に観客とマジシャンのサインが書かれており、そのままプレゼントすることができます。

ルーン
ルーン
シンプルで準備も簡単なので、かなり手軽に演じられて重宝しそうな手順です。

Another FUSION
feat. 野島伸幸

観客に好きなカードを1枚言ってもらい、そのカードとメイトカード(同じ色と数のカード)の2枚をデックから抜き出します。この2枚を表同士が向き合うように重ねるとくっついて両面とも裏の1枚のカードになってしまいます。このカードに観客とマジシャンが片面ずつサインをしてから剥がすとまた2枚に戻り、裏面にそれぞれのサインも書かれています。再びくっつけて両面にサインが書かれたカードを観客にそのままプレゼントします。

ルーン
ルーン
こちらは前者と比べてしっかりとした準備が必要ですが、サインが書かれたカードを目の前で剥がしたりくっつけたりと不思議さを強めた仕上がりになっています。

【ユウリ】
BLT 1

サンドイッチ現象。選んだカードをデックに戻し、半分くらいに分けた2つのパケットそれぞれのトップにジョーカーを1枚ずつ置きますが、一瞬で2枚のジョーカーが消えてしまいます。デックを広げると観客の選んだカードが2枚のジョーカーに挟まれて出てきます。

ルーン
ルーン
2枚のジョーカーが綺麗に消えるところがこの作品の見せ場です。技法は両手同時におこなわなくてはいけませんし角度制限もあるので難易度はかなり高めですが、片手ずつでも出来るようになれば他のカード手順にも応用できそうです。私は手の大きさや指の長さから不可能だと判断しましたけど…(泣)

BLT 2

”BLT1”の別バージョン。今度はジョーカーが1枚ずつ出現してから、観客のカードもサンドイッチ状態で出現します。

ルーン
ルーン
ポンポン、ポン!と小気味良いリズムでカードが次々と出現するスピーディーな手順です。難易度は”BLT1”よりも低いと思います。

BLT Routine

1と2を融合したルーティン。

ルーン
ルーン
これほど見せ場の多いサンドイッチ・カードは初めて見ました。手順だけを追うと忙しくゴチャゴチャした印象なのですが、ユウリさんが演じるとスマートで重たさを感じない演技になるところがやはり流石です。

【高重翔】
Portable Hole Card

両面が真っ白なカードの中央にまるで穴のような黒い丸が描かれています。マジシャンはその黒い丸からコインを3枚取り出します。そのコインは3枚とも黒い丸に吸い込まれるように再び消えてしまいます。

ルーン
ルーン
ポータブル・ホールと聞くとデビッド・ロスが思い浮かびますが、着想はリー・アッシャーの演技から得たのだそうで、解決方法もまったく異なります。とてもユニークなギミックで他にも面白い使い方ができそうです。

Spellbound from Zero

空の手から銀貨が1枚現れます。この銀貨を反対の手で撫でると銅貨に変わり、また撫でると銀貨に戻ります。銀貨を手の中に握り込むと今度は穴開きのチャイニーズコインに変わり、「実はコインを3枚使っていました。」と手の中から3枚のコインを出しますが、すべてチャイニーズコインで銀貨も銅貨も見当たりません。

ルーン
ルーン
とても鮮やかな変化現象でオチもインパクトがある割には難易度はそれほど高くない実用的な手順です。こういった「見た目凄くて超難しそうだけど実は思ったほど難しくない」という作品は大好きです私。

【龍華】
Explode Vanish

服を上手く使ってかなり強い錯覚を引き起こすコインの消失(あるいは出現)現象です。通常の片手でおこなう現象だと、反対の手は特に仕事はなく次の出番まで結構ヒマです。その反対の手にちょっとした演出部分の仕事をさせているだけなのですが…なんと言うか、コインが消失・出現する瞬間に水面に波紋が立つような感覚で本当に空間から湧き出た、あるいは溶け込んでいったように見えます。本当に見えます。これを知るだけでもめっけもんです。ちなみに服のデザインは無地よりも錯視を引き起こしやすい幾何学模様などのシャツの方が効果が大きいようです。

ルーン
ルーン
Explode Vanish考案より以前に福田庸太さんが同じコンセプトの技法をおこなっており、双方に関連性は無いとのことです。

Madonna Monte

3枚のブランクカードと1枚の普通のカード(当たりカード)を示し、当たりカードをテーブルに裏向きに置きますが、いつの間にかブランクカードと入れ替わっています。その後、当たりカードが消え、最後に今までなかったメッセージカードが現れます。

ルーン
ルーン
易しい手順でリセットも簡単な実用的パケット・トリックです。最後のメッセージカードをプロモーションに利用したり、名刺を貼り付けて効果的な宣伝に利用したりしても良いと思います。

Thunderwich

デックから赤いクイーンを2枚抜き出し、更に観客に1枚カードを選んで覚えてもらいます。覚えたカードをデックの真ん中に押し込みテーブルに置きます。2枚のクイーンをよく見せながら何度か弾き合わせると2枚の間に突然裏向きのカードが1枚出現します。そのカードの表を見ると観客が覚えたカードです。

ルーン
ルーン
角度の把握も含めてやや難易度が高い技法を用いますが、サンドイッチの瞬間がとても鮮やかで全体的にはスッキリした手順です。

【野島伸幸】
iLocation

デックを観客に混ぜてもらい1枚のカードを選んでもらいます。覚えたらデックに戻し混ぜてからテーブルに置きます。マジシャンは後ろを向いてカードが絶対見えないようにしてから、観客にデックのトップから1枚ずつ音がしないようにカードを取ってもらいます。観客がカードを取っている途中でマジシャンはストップをかけ、覚えたカードを聞いてから観客が手に持っている1枚を見てもらうとそれが覚えたカードなのです。

ルーン
ルーン
ものすごく不思議なカード当てです。ヒントがあったこととDVDだったこともあって実演途中でピンときてしまったのですが、もし実際に目の前で演じられたら絶対に分からなくて頭を抱えていたでしょう。解説を見た時はつい「ズルイなぁ~!(褒めてます)」と笑ってしまいました。

Tasting

デックから1枚のカードを選んでもらい、カッターナイフをかざすとカードに描かれているスートが切り取られて落ちます。もう一度かざすとすべてのスートが落ちてしまい、それらを口に入れてフッと吹くと穴の開いたカードが一瞬で元通りになります。

ルーン
ルーン
野島さんの作品はいろんなタイプがあってどれも素晴らしいですが、個人的には作品の解説よりも工作手順や技術、素材を活かしたアイデアなどの解説を見る時の方が私はよりワクワクします。そういう意味では「手作りカードマジック」は、どストライクでした。この作品も自作方法を詳細に解説してくれて、とても勉強になりました。自作マニアは必見だと思います。

※マジック・ジャパンは広く協賛を募っています。➡コチラ 
日本のマジック界を盛り上げ、さらに発展させていくためには若手の世界的な活躍が最も近道であり不可欠であると思います。このレクチャーDVDを購入するだけでも充分応援することになりますので皆さんも是非。

広告

2022-07-11国内映像,映像カード,クロースアップ,コイン

Posted by ルーン