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誰得奇術研究4

和書,,誰得奇術研究カード,クロースアップ,歴史

書誌情報

2023年6月10日刊行
編集:和泉圭佑
刊行人:株式会社プレイフェア
印刷所:プリントパック
表紙:ザッキー(ZACKY)

400年前のトリック・カードが面白い!

昔はどんなフラップ・カードがあったのか
トリック・カードは、カードの紙や印刷の質と共に変わってきているという点が非常に興味深かったです。
ギミック・カード?ガフ・カード?
スプリット・カード、フラップ・カード小史
近代のトリック・カード

偽物Wynnデックに関する新調査

もしかすると本物かもしれません
このあたりの話は全くの門外漢なので、新鮮な情報に感心しながら楽しく読みました。
Wynnデック誕生とショップ販売
この3色は本当に偽物なのか?

現代訳ホーカス・ポーカス・ジュニア③

頬にリングを貫通させたように見せる法
千枚通しで頭を貫通したように見せる法
『妖術の開示』にも解説されているような危険術っぽいトリックです。

口に入れる錠前
錠前の使い方
上記2つの説明は訳者も詳細・文意不明と言ってますが、たしかに意味不明ですね。道具から演出から現象まで何ひとつ解りません…(^_^;)

火の当たる面を凍らせる法
有名な化学マジックですが、この頃からあったのだと感心しきり。

口から炎を吹く法
これも当時から大道芸でよく演じられていたと思われる派手な危険術のひとつです。

いろんな色の長いリボンを口から取り出す法
現代におけるマウス・コイルの元祖とも言うべきトリックです。観客が指定した色のリボンを口から出すというのがなかなか面白いです。

手に1個ずつ持っている鈴を、片方の手に2つ集める法
音を効果的に使ったラトル・トリックの原点と思われます。

曲芸師、または仕掛けのある本の作り方
有名なカラーリング・ブックの原点に近いものです。これは『妖術の開示』以前から本で紹介されていますので発展途上バージョンと言えるでしょう。

ボナス・ジーニョス、もしくはヌンティウス・インビシビリス、またはイチョス・ドチョスと我がシニアが呼ぶもの
人形にマントのような服を着せておまじないをかけると一瞬で人形が消えてしまいます。古典の名作「メッセンジャー・ドール」の原案と思われます。

大麦に変える箱
木箱に入れた少量の大麦が箱いっぱいになり、さらにその大麦がベルの中へ瞬間移動します。日本でも枡と米を使って同じような現象を起こす奇術(『奇跡・大魔法のカラクリ』「日本の米の不思議」、『日本奇術文化史』「お米の消失」330p)がありますが、これが原点だとすれば非常に興味深いところです。

グラス満杯のビールを消す法
グラスに新聞紙を被せて消す非常に有名なマジックの原点です。飲み物を入れたままで消してみせるというのが何とも大胆ですが最後の一文にクスっとさせられました。

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