The Magic No.66(ザ・マジック)
書誌情報
発行 デアゴスティーニ・ジャパン
監修 マジシャン・メイガス
発行日 2021/9/21
定価 1,823円(税込)
【セット内容】
冊子(オールカラー12ページ)
DVD(約19分)
ニット・ボール
チョップ・マグカップ(手順1)(Chop Mug Cup(Routine 1))
ポケットに入れたはずのボールがテーブルに伏せて置いたマグカップの中から出現します。もう一度ボールをポケットに入れますが、おまじないをかけると再びマグカップの中にボールが戻ってきます。3回目もボールが戻ってくるのかと思いきや、突然レモンが2個も連続で出現します。
65号の付属マジックアイテム、チョップ・マグカップと今号に付属しているボールを使った手順を解説しています。チョップ・カップの手順としては定番且つ王道とも言えるものです。クライマックスでは古典に則ってレモンを使っていますが、自分の好きな物を使うことができます。このマグカップは多くの物に対応できるよう大きめに作られています。
ワンコイン・ルーティン(One Coin Routine )
演者は空中からコインを出現させ、ポケットにしまいますが、そのコインが再び空中から出現します。何度か繰り返した後、最後は大きなコインに変化してしまいます。
ワンコイン・ルーティンの定義は、実際にコインを1枚しか使っていない手順と、(実際は複数枚を使っていても)観客から見て1枚のコインだけという認識で成り立っている手順の2種類があると思いますが、ここでの手順は後者にあたります。コインに仕掛けはないので、これまで学んだ技法を駆使して演じることになりますが、一度覚えてしまえばポケットにコインを忍ばせるだけで、いつでも身軽に演じられるので重宝する手順だと思います。
バルドペイトの7つの鍵(Seven Keys to Baldpate)
南京錠と7本の鍵を取り出し、1本の鍵だけがロックした南京錠を開けられることを確認してもらいます。南京錠を観客のジャケットのボタンホールに通してロックします。7本の鍵を混ぜて当たりの鍵がどれか分からないようにして、観客にどれか1本の鍵を自由に選んでもらいます。その鍵を南京錠に差し込むと見事に開錠されます。
考案者はアメリカのマジシャン、コーラー(J.J. Kolar)。作品名はアール・デア・ビガー(Earl Derr Bigger)のミステリー小説にちなんで名付けられました。セオドール・アンネマン(Theodore Annemann)が手順に手を加え『The Book Without A Name』(1931年)という本で最初に発表しています。その後、スチュアート・ジュダ(Stewart Judah)の「Keys of Judah」(1955年)など多くのマジシャンが改案を発表しています。
付属マジックアイテム
ニット・ボール:仕掛けのあるボールと、無いボールの2個セット。