The Magic No.45(ザ・マジック)
書誌情報
発行 デアゴスティーニ・ジャパン
監修 マジシャン・メイガス
発行日 2020/12/1
定価 1,657円+税
【セット内容】
冊子(オールカラー12ページ)
DVD(約24分)
プリンセス・カード
基本テクニック講座
カードの扱い方㉔
トップカバー・パス
プリンセス・カード(Princess Card)
5枚の絵札の中から、観客に心の中で1枚のカードを思ってもらいます。マジシャンは観客の心の中を読み取り、これだと思うカードを1枚選び自分のポケットの中に入れます。マジシャンは「あなたが心の中で思ったカードはポケットに入れたので、この4枚の中にはもう無いはずです。」と言い、手元の4枚のカードを見せますが本当に思ったカードはそこにありません。「あなたが心の中で思ったカードは何ですか?」カードの名前を言うと、そのカードがマジシャンのポケットから取り出されます。
アメリカのマジシャン、ヘンリー・ハーディン(Henry Hardin)が『Memorandum of Magic catalog』(1905年)で発表した作品が原案です。ちなみに原案はレギュラー・カードで演じられており、トーマス・ネルソン・ダウンズ(Thomas Nelson Downs)が『Art of Magic』(1909年)で原案の方法とギミック・カードを使用した方法の2つを解説し、怪しい動作がまったく無いギミック・カードの方法が主流となりました。その後、テレビやインターネットの普及に伴い、映像でも効果的に演じられる優れた観客参加型トリックとしてとても有名になります。
ビリヤード・ボール(後半)(Billiard Ball 2)
(前半)シルクを取り出し結び目を作ると、その結び目がボールに変化します。ボールは消えたり現れたりを繰り返しながら、最後はいつの間にか4つに増えてしまいます。
(後半)ボールが指の間で消えたり現れたり左右の手に移動したりを繰り返します。4つのボールをひとつずつ箱に入れていきますが、しまってもしまってもボールが分裂して無くなりません。最後にシルクを振って、すべてのボールを煙のように消して演技を終了します。
ビリヤード・ボール後半部分の解説です。前半部分は38号で解説済みですが、今号でも全体の流れとして前半部分をおさらいしてくれているので、わざわざ38号を引っ張り出して読み返す必要がないのは有難い配慮です。この本格的な一連の手順がスムーズに演じられるようになれば立派なボール・マニピュレーターでしょう。
付属マジックアイテム
プリンセス・カード:仕掛けのある絵札4枚のセット。