誰得奇術研究1
書誌情報
2023年3月18日刊行
編集:和泉圭佑
刊行人:株式会社プレイフェア
印刷所:プリントパック
表紙:藤山大樹・片山幸宏
文化庁芸術祭賞、FOOL US(フール・アス)
マジック研究の視野
種仕掛けが好きな日本から考える、新たな「言葉」の探り
近代日本におけるマジック研究の傾向や特徴および時代による変化を踏まえたうえでの編集者から読者へのメッセージ。「マジック研究」とは何か?をあらためて見つめ直す必要に迫られているような気がします。
歌舞伎役者「家紋」デック全19種
大阪ユニバーサル社が1924年頃に発売した「No.500x Key Brand」というトランプのバック・デザインをカラー写真で紹介しています。どれも美しく見事な出来栄えのデザインで、復刻されたら全て買ってしまいそうです。
現代訳ホーカス・ポーカス・ジュニア①
1634年にイギリスで刊行された著者不明の謎多き本『ホーカス・ポーカス・ジュニア(Hocvs Pocvs Ivnior)』の内容を現代和訳していく今後貴重な資料となるであろうシリーズの1回目です。写真や原書のイラストも多く使われており、とても分かりやすくなっています。
ホーカス・ポーカス・ジュニアとは
「ホーカス・ポーカス」という言葉の意味や、1600年代のマジシャンの地位やショーの様子を知ることができます。
現代和訳について
タイトルページ
読者諸君へ
手業の祖先はどのように王国へやってきたか
手業の技についてと主要な原理
手業の目的
これは現在のマジシャンも肝に銘じておくべき言葉であると思われます。1600年代に既にこのような注意がされていたということは、当時から不心得者が多かったという事実に他ならず、いつの時代も人間は変わらないのだと先人達に申し訳ない気持ちになります。
手業を使う者の条件について
マジシャンの必要条件が4つ挙げられています。
ボールを使った演技について
細かい技法などに関しては大雑把な解説ですが、1600年代のカップ&ボール手順の概要を知ることができます。