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The Magic No.72(ザ・マジック)

2024-04-28The Magic(デアゴスティーニ),和書,国内マジック道具,国内映像,映像,,道具カップ&ボール,カード,クロースアップ,数字トリック

書誌情報

発行 デアゴスティーニ・ジャパン
監修 マジシャン・メイガス
発行日 2021/12/14
定価 1,823円(税込)

【セット内容】
冊子(オールカラー12ページ)
DVD(約19分)
メンタル・ログ

メンタル・ログ(Mental Log)

4面にランダムに数字が並んだ四角柱状のスティックが4本あります。観客はそのスティックを自由に組み合わせて横並び4桁の数字を4つ作ります。観客に電卓を渡し、4つの数字の和を求める速さを演者の暗算と競いますが、演者は一瞬で正確な解答を導き出してしまいます。

古くからある数理トリックで、昔は縦長の短冊状カードを使っていましたが、これは丈夫なスティックの4面を使った持ち運びしやすいコンパクトな道具に改良したものです。似たような現象で高木重朗氏が1988年頃に考案した「コンピューター・ダイス」という作品もあります。6個ある立方体の各面にランダムな数字が書かれており、上面の数字の合計を一瞬で計算するというものです。

ルーン
ルーン
これらの速算術は、演者が行なう代わりに観客の中から選んだ子供に一言おまじないを耳打ちしてやってもらうという演じ方も効果的だったりします。

チョップ・マグカップ(アドバンスド・ルーティン)(Chop Mug Cup Advanced Routine)

ポケットに入れたボールが伏せたマグカップの中から何度も出現します。次にショットグラスにハンカチを被せその上にボールを乗せ、さらにマグカップを被せます。おまじないをかけてマグカップを持ち上げるとボールは消え、ハンカチをどけるとショットグラスの中にボールが入っています。再びボールをポケットに入れますが、ショットグラスの中に何度も戻ってきて、最後になんとレモンが出現します。

65号66号で解説したチョップ・マグカップを使った本格的な手順です。現象のバリエーションが多く、見ていて楽しい手順です。チョップ・カップにショットグラスやハンカチを加えた手順と言えばロン・ウィルソン(Ron Wilson)の「Uncanny Chop Cup」(『ロン・ウィルソン プロフェッショナルマジック』東京堂出版)がありますが、デアゴスティーニとはまた違う趣のある優れた手順ですので興味のある人はチェックしてみてください。

カード・スタッブ(Card Stab)

観客が選んだカードをデックに戻してよく混ぜてもらいます。演者はテーブルに板を置き、その上にカードを裏向きで広げ、さらにその上に新聞紙を重ねます。演者は取り出したナイフをその上に突き立てます。新聞紙を取り除くと1枚のカードがナイフに貫かれており、そのカードを確認すると観客が選んだカードです。

カード・スタッブは舞台上でカードを空中にばらまいて、剣で観客が選んだカードを刺し貫く「カード・ソード」のクロースアップ・バージョンです。テーブルに広げたカードにナイフを突き立てるのをカード・スタッブ、紙ナプキンに包んだデックの隙間にナイフを差し込むのをスタッブド・デックと呼びます。最初のマジック・テキストとも言われているフランス出身のオンリ・デクロン(Henri Decremps)が書いた『Testament de Jérome Sharp』(1785年)という本に解説されているほど古いトリックです。

ルーン
ルーン
マックス・マリーニ(Max Malini)も好んで演じており、招かれた家のテーブルをナイフで傷付けてしまって「マダム、その傷はマリーニが付けた傷だと仰ればよいのです。」と言ったという逸話は有名(なんとなく作り話っぽくもありますが…)。刃物を扱うスリルも相まって、とてもインパクトの強いカードマジックです。

WELCOME TO MAGIC WORLD
手妻師・藤山大樹氏の紹介。

付属マジックアイテム
メンタル・ログ:ランダムに数字が刻まれた棒4本セット。

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