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The Magic No.73(ザ・マジック)

The Magic(デアゴスティーニ),和書,国内マジック道具,国内映像,技法,映像,,道具カード,クロースアップ,メンタル,日用品・その他

書誌情報

発行 デアゴスティーニ・ジャパン
監修 マジシャン・メイガス
発行日 2021/12/28
定価 1,823円(税込)

【セット内容】
冊子(オールカラー12ページ)
DVD(約25分)
トランプ(Bicycle)

基本テクニック講座
カードの扱い方㉛
ギャンブラーズ・コップ:デックやパケットのボトム・カードを密かに隠し持つテクニック。

エーセス・イン・エクセルシス(Aces in Excelsis)

4枚のエースをテーブルに裏向きで並べ、その上に他のカードを3枚ずつ重ねます。間違いなくそれぞれの山の下にあったエースが1枚ずつ消えてスペードのエースの山に集まってしまいます。

ダイ・バーノン(Dai Vernon)考案。12号と32号でも解説された4エース・アセンブリーの中でも高度な技法を連続使用する非常に難易度の高い作品です。4枚のエースを公明正大にバラバラに並べ、移動する直前まで各山のエースを確認させているにも関わらず鮮やかにエースが移動する素晴らしい手順ですが明らかにマニアックであり、一般的な観客よりも主にスタンダード・アセンブリーを理解しているマジシャンを驚かせるために考え出された作品と言えます。1950年に『Stars of Magic』シリーズで発表された「Slow Motion Four Aces」という作品名で有名になり、世界中のマジシャンが多くのバリエーションを生み出しましたが、発表自体は1941年の雑誌『Sphinx』3月号で既にされています。方法は2通り解説されており、デアゴスティーニでは最後のエースの移動がビジュアルにおこなわれる第2法を詳細に解説しています。DVD『Vernon Revelations Vol.1&2』でも「Slow Motion Aces for Magicians」としてレクチャーされています。

ウォッチ・テスト(Watch Test)

演者はアナログタイプの腕時計を取り出し、観客によく調べてもらいます。リューズを引いて一旦時計を止め、観客に文字盤を見ないままリューズを回し、好きなところで押し込んでもらいます。観客が選んだ時刻は誰にも分からない筈ですが、演者は正確な時刻を読み取ってしまいます。

ブックテストの時計版といった趣のマジックで、条件さえ合えば観客の腕時計を借りて即席で演じることも可能です。このマジックの原点は残念ながらよく分かりませんでしたが、リューズによる時刻合わせ機構が発明されたのが1842年ですので、それ以降(1900年頃?)に普及した懐中時計や腕時計がマジックにも利用され始めたのではないかと個人的には推測しています。

付属マジックアイテム
トランプ(Bicycle):赤裏のレギュラーデック。

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