The Magic No.89(ザ・マジック)
書誌情報
発行 デアゴスティーニ・ジャパン
監修 マジシャン・メイガス
発行日 2022/8/9
定価 1,823円(税込)
【セット内容】
冊子(オールカラー12ページ)
DVD(約19分)
魔法のメッセンジャー
魔法のメッセンジャー(Messenger Doll)
演者は人形を取り出して観客によく見せます。「この人形が今から旅に出ます。寒いと言っているので上着を着せてあげましょう。え?旅費が無い?仕方ないなぁ。」と言って、人形にポンチョのような布を被せたりお金を渡したりします。「それでは出発です。」と言い、おまじないをかけると、たしかにそこに居た人形が一瞬で姿を消してしまいます。
人形にマントを着せて鮮やかに消してみせる現象は1634年に「The Anatomie of Legerdemain」という作品名で『ホーカス・ポーカス・ジュニア(Hocus Pocus Junior)』に解説されており、別名「ボーナス・ジーニアス(Bonus Genius)」や「バニシング・ドール(Vanishing Doll)」などとも呼ばれています。3世紀に渡り人気のあった演目でしたが、35号で解説された「エッグ・バッグ(Egg Bag)」や21号で解説された「デビル・ハンカチーフ」のアイデアにも影響を与えており、これらの作品の人気と入れ替わるようにマジシャンのレパートリーから消えていきました。古典作品を愛するメイガスさんらしいチョイスです。
37
演者が心の中で思い浮かべた二桁の数字を観客が当ててしまいます。
トリックの構造としては予言なのですが、演者が観客の心を読み取るのではなく、逆に観客に演者の心を読み取ってもらう演出にしているところが面白い作品です。成功率100%ではありませんが、もし外れたとしても、次で解説される作品がマルチプル・アウト(逃げ道)の役割も担っているので心配いりません。
1089
観客が考えた三桁の数字を使ってある計算をおこない、導き出した四桁の数字が、演者があらかじめ用意しておいた予言と一致します。
こちらは成功率100%の有名な数学原理を利用したトリックです。前述の「37」と続けて演じることでより効果的になります。
付属マジックアイテム
魔法のメッセンジャー:仕掛けのある人形とドール専用マントのセット。