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The Magic No.68(ザ・マジック)

2022-09-26The Magic(デアゴスティーニ),和書,国内マジック道具,国内映像,映像,,道具クロースアップ,サロン・パーラー,ステージ,テンヨー,マニピュレーション,日用品・その他

書誌情報

発行 デアゴスティーニ・ジャパン
監修 マジシャン・メイガス
発行日 2021/10/19
定価 1,823円(税込)

【セット内容】
冊子(オールカラー12ページ)
DVD(約21分)
シンブル

シンブル(Thimble)

演者はシンブル(裁縫で使う指抜き)を1本取り出し、人差し指の先にはめます。そのシンブルを反対の手で握ると消えて、再び指先に現れたり、瞬間移動をしたり色が変わったりします。最後は全ての指先にカラフルなシンブルが現れます。

マジックにおけるシンブルの起源は、デビッド・デヴァント(David Devant)の「The Flying Thimble」であるとされていますが、デヴァント本人はそれを否定し、1892年頃にウィーンで1か月間のステージ契約をした際にマジック愛好家のクラニッツ男爵(Baron Cranitz)からシンブルを習ったと語っています。しかし、シンブルを歴史上有名な道具にしたのがデヴァントであることは疑いようのない事実です。その後、ネイト・ライプツィヒ(Nate Leipzig)やエドワード・ビクター(Edward Victor)、カーディーニ(Cardini)など多くのマジシャンがシンブリストを引き継ぎ、そしてジョン・ラムゼイ(John Ramsay)、マイク・スキナー(Mike Skinner)、ジョン・カーニー(John Carney)などがクロースアップでもシンブルを演じて見せるようになりました。本物の指抜きを使用するマジシャンもいれば、色を塗ったりラインストーンを付けて見やすく派手にしたマジック専用のシンブルを使用するマジシャンもいます。それまではシンブル・パームがメインの技法として使われていましたが、1950年代半ばにテンヨーがプラスチック製シンブルの先端を細くしてサム・パームし易いように改良を施し販売しました。

ルーン
ルーン
現在販売されている「8本シンブル」は赤・青・黄・ピンクの4色ですが、ここでの付属マジックアイテムはピンク、黄、緑、紫といったデアゴスティーニ・オリジナルの組み合わせになっています。手順は、大ベテランのケン正木氏が熟練の妙技を披露しつつ、懇切丁寧に解説してくれます。これは永久保存版と言っても良い貴重な映像でしょう。

リボンの復活(Cut and Restored Ribbon)

演者は長いリボンを取り出し、真ん中を2つ折りにして左手で持ちます。リボンの両端を観客に持ってもらい、2つ折りにしたリボンの真ん中部分をハサミで切ります。切った端を握った左手の中に押し込み、おまじないをかけると確実にハサミで切ったはずのリボンが完全に復活しています。

10号で解説されたサムチップを使ったマジックです。原理はシンプルですし、それほど難しくもありませんが、その鮮やかな現象は観客にとってはかなりの衝撃となります。私は普段リボンではなくロープを使い、テーブルホッピング用に繰り返し演じられるように工夫しています。

WELCOME TO MAGIC WORLD
日本奇術協会の会長である大御所マジシャン、ケン正木(Ken Masaki)氏の紹介。

付属マジックアイテム
シンブル:ピンク、黄、緑、紫(DVDや冊子で使われている色の組み合わせとは違います。)のシンブル2本ずつ、合計8本のシンブル。

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